今日の収穫は大野のヒーローインタビューだ。

阪神1-5中日 14回戦 勝投手大野(9勝3敗) 負投手能見(5勝9敗)


昨日に引き続き気持ちの良い勝利であった。
1回表 1番遠藤、2番荒木が倒れ、今日も能見に手こずるのかと思われたところ、2アウトから平田がヒットで出塁し、ルナのツーランホームランで2点先取した。
「野球は2アウトから」、昔から耳がすっぱくなるほど聞いてきた言葉だ。(耳と口の使い方が変だぞ)昨日、今日と平田が地味に名脇役ぶりに徹している。昨日は貴重な進塁打、きょうは2安打2得点としっかり点に絡んでいる。


この後両軍ともゼロ行進が続き6回表中日の攻撃、先頭打者の遠藤がヒットで出塁、ノーアウト1塁。2番荒木が送って1アウト2塁。平田最低でもランナーを進めようとチームバッティングの右打ち、これがヒットになり1アウト1塁3塁願ってもないチャンスになった。バッターは初回にホームランを打っている4番のルナ、いやが上でも期待がかかる。しかし毎回毎回打てるわけでもなくここは内野ゴロでランナー入れ替わり2アウト2塁3塁となった。


バッターはここ最近あまりいいところがない5番和田だ。(きょうはエースの大野が投げている、ここで1点でも追加点が入ればかなりの確率で勝てる。前の打席は低めのボール球を空振りして三振だった。ここも低めの変化球で誘ってくるだろう。ボールの見極めをしっかりしよう。)と和田が考えて打席に立ったかどうか知らない。いきなり内角にストレートがきた。「ストライヤ―」(しまった、ウラをかかれた)動揺した和田は次の低めのフォークに手を出し早くも0-2と追い込まれた。
(必ずフォークが来る、見極めるんだ、見極められればチャンスはある)3球目4球目とフォークがワンバウンドし2-2の平行カウントとなった。(3ボールにはしたくないはず、次が勝負だ、ストレート1本だ、神様この打席だけでいい俺にヒットを打たせてくれ)そんな願いが通じたかどうか知らないが、外角ややボール気味の高目のストレートが来た、ライトへの2点タイムリーツーベースがでた。阪神0-4中日。さらに藤井がタイムリースリーベースを打って阪神0-5中日。 昨日、今日と藤井、必殺ダメ押し人と化した。この試合もらった。


このあと、マートンにホームランを打たれたのは愛嬌だ。大野見事な完投勝利、
ヒーローインタビューが素晴らしかった。
「疲れはなかった、最初から(9回)行く気だった」「中継ぎを休ませるのも仕事」「野手の方によく守ってもらった、ひっくり返されてもおかしくなかった」「3年続けてこそ本物」まさにインタビュアーの欲しい言葉を選びながら、エースの自覚を感じさせ、それでいて謙虚さと相手チームへの配慮も考え、野手への感謝も忘れなかった。
さわやかで力強いインタビューだった、完璧だ。技術面のみならず精神的にも見事なエースだ。 


打線もいい形になってきた。
相手投手の右左によって和田とナニータを使い分けるくらいで、センターは藤井。後半守備固めで大島センター、レフトに藤井がいいだろう。今の調子なら守備面から言ってもライト平田は外せない。
内野はファーストルナ、セカンド荒木、サード堂上、ショート遠藤でよいだろう。


明日は阪神秋山、中日小熊、どちらかが今季初勝利をあげるか、それとも乱打戦になって中継ぎ勝負となるか、展開が全く読めない。勢いからすると中日やや有利か。


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