まだ届く。

中日8-1広島 17回戦 勝投手バルデス(3勝8敗) 負投手ジョンソン(9勝6敗) 


今日のバルデス6回を1失点よく投げてくれた。打つ方では3回ウラにルナのタイムリーにエルドレッドのまずい守備もあり2点取った。なかなか追加点が取れず、6回表に1点取られ1点差とされるが、不思議とそんなに怖くなかった。たぶんこのところ浅尾、山井といったところが安定してきたせいだろう。 案の定7回浅尾、8回山井がともに三者凡退で無失点に抑えた。あとは9回の田島だ。
できれば8回ウラに1点、欲を言えば2点欲しいところだ。


そんな声が聞こえたかどうか知らないが、(たぶん聞こえてないでしょう、聞こえてたら大変なことです)一気に6点取ってしまった。いやいやいや、誰が6点も取れと言いました? これで田島を使わずにすみ、今日登録されたばかりの朝倉が投げることになった。朝倉、今の時期に1軍に呼ばれた意味を自覚しているのかどうか知らないが、3人で片づけた。


今日勝って4連勝だ。47勝61敗 残り33試合 目標は28勝5敗だ。
正直言うとかなり苦しい数字だ。驚異的な追い込みが必要である。どれくらい驚異的かというと、2000年根岸ステークスのブロードアピール並みの追込みが必要である。


先のことを考えると絶望的になるが、絶望的にならない考え方がある。とりあえず目の前の試合を勝つことである。今日の1試合だけだったら頑張れば勝てるかもしれない。
そして運よく勝てたら、また次の日、その試合だけは勝つことである。そしてまた次の日…これを繰り返すのである。 この考え方を数学的帰納法という。学生時代勉強したことが、今ここで役立とうとしている。


明日の先発は、中日大野、広島野村である。浅尾、山井が連投になっているので、大野には完投して欲しい。自ら中継ぎを休ませるのも仕事と豪語していたくらいである。最低でも8回まで投げてもらえると助かる。そうすれば今日打線が8回に6点取った意味が出てくる。 打線の方は3回までに2点、5回1点、7回1点といったような取り方をしてほしい。

いい形になってきた。

中日3-1広島 16回戦 勝投手八木(3勝5敗) 負投手黒田(7勝6敗) セーブ田島(3勝5敗6S)


遠藤のスリーランホームランの3点で勝った。

今更ながら野球というスポーツはなかなか不公平なスポーツであると感じたゲームであった。両チーム同じホームラン1本の得点であったが、片やスリーランホームラン、片やソロホームランの結果が勝敗を分けた。ホームランを打ったバッターがホームを踏んでも1点、そこにエラーだろうが、四球だろうが、ヒットだろうが、どんなランナーでもホームを踏めば1点入る。


4回ウラ中日の攻撃、2アウトから5番和田がヒット、盗塁の後6番エルナンデス四球、2アウト1塁2塁から7番遠藤のスリーランホームランが出た。中日3-0広島。8番杉山三振でチェンジ。

この順番が大事だ。 例えば5番和田がヒット、6番エルナンデスがホームラン、7番遠藤が四球の場合は2点入る。 5番和田がホームラン、6番エルナンデスがヒット、7番遠藤が四球の場合は1点しか入らない。

同じ1ヒット、1四球、1ホームランでも、その順番によって得点が変わってしまう。

そして1対0で勝とうが、9対0で勝とうが1勝は1勝である。

要するにいかに効率よく得点し、効率よく勝っていくかが大事である。


福田、遠藤、赤坂、周平、この4人をスタメンで使い、4人のうち誰か一人でも4打席中1打席でスリーランホームランを打って、投手が2点以内に抑えれば勝てる。

実際にそうなるかどうかは別にして、先発投手が3点取られそうならどうやって4点取るかイメージすることが大事だ。


行き当たりばったりで攻撃するのではなく、コントロールが悪そうだったら前半は球数を投げさせ、後半は好球必打で勝負をかけるとか。モーションが大きいピッチャーだったら少々ギャンブルでも、徹底的に盗塁を試みるとか。スタミナに問題ありそうな投手なら、セーフティーバントで揺さぶるとか、チームとしての戦略を見せてほしい。


八木は今日の勝ちで広島戦のみで3勝をあげた。なかなか面白いビジネスモデルだ。巨人戦には絶対強い投手、 阪神戦ではバカみたいに打つ選手などオンリーワンでいいので何かに特化するのも生き残る方法だ。


今日勝って3連勝で、46勝61敗 残り34試合 目標は29勝5敗だ。

いよいよマジック30を切ってきた。しかしこれくらいのことで喜んでいられない。

油断禁物である。勝負は下駄を履くまで分からない。

まずは目の前のゲームに勝つことである。


明日は中日バルデス、広島ジョンソン、ここまで来たら苦手だとか、相性がどうのとか言ってられない。 私の家の近くのとんかつ専門店のようなものである。

カツしかないのである。

往生際の悪いブログ。

昨日の中日x巨人 20回戦で9回表巨人に信じられないプレーが起こった。
ノーアウト2塁3塁 3塁ランナー鈴木、2塁ランナー立岡というともに足には自信のあるランナーである。
ここでバッターの橋本は強い当たりのファーストゴロ、3塁ランナーの鈴木はゴロゴーのサインでゴロなら何でもスタートをきる。さすがにファースト森野の真正面なので余裕でアウトになってしまうので、バッターランナーがセカンドに到達するまで挟まれることになる。
バッターランナーがセカンド到達を確認できればアウトになっても良い。当然セカンドランナーは3塁に到達しており、1アウト2塁3塁で仕切り直し。
というのが普通のストーリーなのだが、何を勘違いしたか、3塁まで到達していた立岡が、鈴木がタッチされる直前に2塁へ戻りかけてしまい。こちらもタッチアウト。
1アウト2塁3塁のはずが2アウト2塁となってしまった。
大チョンボである。


あえて考えられるとしたら、キャッチャーの桂が3塁ベース近くまで深追いしたので鈴木がタッチされる前に3塁へ帰れると考え、その時自分が3塁にいると、前のランナーに占有権があるため自分はアウトになってしまうので2塁へ戻り、2,3塁間で自分(立岡)が挟まれている間に、鈴木がスキをついて本塁を狙う。
これ位しか考えられないのだが…実際過去にこのような場面を見たことがあるにはあるがそれにしても…。


ときに信じられないことが起きるのが野球である。
他のブログを見ていると、ほとんど優勝をあきらめているようである。
そりゃそうだ。いまだに30勝5敗でいけば優勝の可能性があるなんて言っている当ブログは正気の沙汰ではないかもしれない。
そして、少しでも良い成績を残すために、ベテランを使えとか、いやもはや成績よりも来シーズンに向けて若手主体に切り替えろとか、コメントも侃侃諤諤、喧喧囂囂とにぎやかである。


私の考えは両方とも間違いである。少しでも良い成績を残すために若手を使うのである。 この先ベテランを使えば、15勝20敗~20勝15敗 位の間でいけるかもしれない。 だけどそこが限界だ。 福田、赤坂、周平、遠藤、こういう伸び代を持った選手を使えば、10勝25敗~25勝10敗 の可能性があるのだ。
計算できない選手を使うことだ。今更本命馬券を買っても、元は取れない。大穴を狙っていくしかないだ。 この4人に現在絶好調の平田、元気印亀澤、神走塁の荒木、クセモノ藤井をからめ、森野、和田、ルナをうまく使いこなせば30勝5敗まであり得るかもしれない。 限りなくゼロに近いかもしれないが0%ではない。


まだツキは残っている。

中日3-2巨人 20回戦 勝投手若松(6勝2敗) 負投手宮国(3勝1敗)セーブ田島(3勝5敗5S)


苦しい試合だった、今までのドラゴンズだったら9回表に逆転されていたであろう。
先発は中日若松、巨人は大竹だ。


先制したのは巨人、2回表ノーアウト満塁から片岡のタイムリーヒット中日0-1巨人。
なおもノーアウト満塁、しかしここから8番小林、9番大竹、1番立岡を三者連続三振で最少失点の1失点で切り抜けたのが大きかった。
一方ドラゴンズは4回ウラに追いつく。先頭打者の大島がヒットで出ると、亀澤が送って1アウト2塁。ルナは倒れたが、4番平田が昨日のように軽打でセンターへタイムリーヒット。中日1-1巨人、同点に追いついた。


6回ウラ中日にチャンスが訪れる。先頭打者の3番ルナがバットを折りながらもツーベースヒット。続く4番平田が左中間のまん真ん中を破る連続ツーベース中日2-1巨人逆点だ。和田四球、エルナンデスはフライアウト、遠藤四球で1アウト満塁となった。中日ベンチは杉山に代えて代打森野。期待に応えて、深めの外野フライで平田がタッチアップホームインで中日3-1巨人、貴重な追加点を奪った。欲を言えばもう1点欲しいところだったが、代打藤井は空振り三振。


7回表は浅尾が出てきた、てっきり山井かと思っていたが浅尾、山井、岡田、このあたりの順番は相手打線との兼ね合いも考えているのだろうか。
浅尾先頭打者の立岡にヒットを打たれ、ちょっと嫌なムードだ。しかし続く代打橋本のピッチャーライナーを持ち前のフィールディングの良さでキャッチするとすかさず1塁へ投げ飛び出していた立岡をアウトにした。さすが見事なフィールディングだ。しかし巨人も粘る、坂本が四球で出塁した。4番阿部、一発が出れば同点である。ここでピッチャーを左の岡田に代えた。バッテリーは阿部との勝負にランナーを気にする余裕がなく、2塁へ盗塁された。さすが坂本である。100%セーフの確信がなければ走ってはいけない場面で、きっちり成功させた。
ここで阿部がフルカウントから打った瞬間入ったかと思われるフェンス直撃のタイムリーヒット。中日3-2巨人、1点差だ。分からなくなった。


8回表は岡田、山井の二人がかりで無失点に抑えた。
8回ウラに中日は2アウト満塁のチャンスを作るも、大島ピッチャーゴロで無得点。


9回表はもちろん田島、先頭打者の代打井端にヒットを打たれた。1番立岡には2塁打を打たれノーアウト2塁3塁の大ピンチとなった。これは、安く見積もっても同点までは仕方がないだろう。下手をすると逆転されそうだ。
だがここで2番橋本がファーストゴロでランナーのまずい走塁があり2アウト2塁となった。まだツキが残っていた。坂本は四球で、2アウト1塁2塁、バッターは先程ホームラン性のフェンス直撃ヒットを打った4番阿部だ。田島ここはピッチャーゴロに抑えてなんとか逃げ切った。まさに綱渡り、奇跡的な勝利と言ってもいいかもしれない。


中日2連勝で 45勝61敗 残り35試合 目標は30勝5敗だ。
計算がしやすくなった、残りを6勝1敗ペースでいけばよい。


平田が4番らしい勝負強さを見せ始めた。投手陣も打たれはするものの粘りが出てきた。 火曜日からは引き続きナゴヤドームで広島との3連戦である。
くどいようだが、目の前の試合に勝つことである。

あの男が帰ってきた。

中日3-0巨人 19回戦 勝投手山井(4勝10敗) 負投手高木勇(7勝8敗)セーブ田島(3勝5敗4S)


きょうの先発は中日が濱田達郎、巨人が高木勇人。

どちらも5回までは無失点に抑えた。濱田の方は4回あたりからボールがばらつきだし、それでも5回はなんとか切り抜けたが、6回は3つの四球で1アウト満塁となったところで降板した。リリーフは先日の山本昌のアクシデントのあと緊急登板した山井だ。

ここで巨人は、村田に代えて、代打阿部を使ってきた。村田、きょうはサードゴロとセカンドゴロで内容も良くなかったのだが、それでも村田に代打を出せる原監督は大したものである。村田も怖いが、阿部も怖い。きょうの試合の行方を左右する大きなポイントであった。山井、阿部にセカンドゴロを打たせ4-6-3のダブルプレーに打ち取った。まさにおあつらえ向きという言葉がピッタリであった。


これで流れが一気にドラゴンズに傾いた。6回ウラ、ピンチの後にチャンスありという言葉通りの展開になった。先頭打者の大島がライト前にヒットを打つと、2番亀澤は初球で送りバントを決めた。いい流れだ。3番ルナは打ちたくて仕方ないところだったがボール球をよく我慢して見極め四球で歩き1アウト1塁2塁。バッターは4番平田だ。強いチームの4番ならこういう場面で何とかしてくれるのだが…外角のボール球を軽打でライト前に落とした。大島も良く走って待望の先取点だ。中日1-0巨人。


なおも1アウト1塁3塁のチャンスで5番和田。初球の高目を強引にひっぱたいた。打球はフェンス直撃のツーベースヒット。中日2-0巨人、なおも1アウト2塁3塁。バッターはエルナンデス。巨人の内野守備体系はもう1点もやりたくないという言葉が聞こえてきそうな思い切った前進守備だ。エルナンデスどうするのかと思ったら、意表を突くセーフティースクイズだ。平田も好走塁で貴重な3点目を奪った。中日3-0巨人。


こういう野球を待っていた。クリーンアップは、2本、3本ヒットを打つのもいいが、この場面だけは打ってほしいというところで1本打てばよい。この6回は大島も、亀澤も、エルナンデスも、やるべきことができた。


7回表は山井が8球で三者凡退に抑えた。7回ウラは中日も代わった土田に三者三振に打ち取られる。そして8回表、背番号41番が1軍のマウンド帰ってきた。浅尾拓也、正直言ってちょっと、心配だった。 1番立岡をフォークで空振り三振に打ち取ると、2番元同僚の吉川には初球きわどい内角球でのけぞらせた。吉川はびっくりした様子でバットに滑り止めのスプレーをかけ直しに行った。浅尾は何事もなかったようにピッチングをつづけ、5球目のフォークで二者連続三振だ。 なんだか涙が出そうになってきた。 いい意味で、やっべーぞ浅尾。 3番坂本2球目の甘いストレートだったがセンターフライに打ち取った。 この試合勝てる、いや勝たなければいけない試合になった。


8回ウラは2番亀澤、3番ルナ、4番平田と三者凡退だ。そうだこれでいい、下手に1点2点取ってセーブがつくのつかないの、だったら違う投手を出すかとか、面倒なのだ。 さっさと回を進めて3点差で今のクローザーの田島、それでいいのだ。

9回表は田島がこの流れにうまく乗って長野、亀井、阿部を内野ゴロに打ち取り三凡締めだ。ファーストに森野、サードに堂上を入れて守備固めをしたのも良かった。こういう細かいところをきっちりやってほしい。


久しぶりの勝利で44勝61敗 残り36試合 目標は31勝5敗だ。

今日の試合で潮目が変わった。 とまでは言わない。でも今日のような試合を続けていって欲しい。 球場に足を運んだファンは最下位だろうが、借金がいくつだろうが関係ない、目の前の試合でドラゴンズが勝つところが見たいのである。


明日の先発は中日若松、巨人大竹、できれば早い回に大竹をノックアウトして欲しい。

もし明日そのような試合ができれば本当に潮目が変わるかもしれない。