ありがとう、小笠原。
今日の中日ー巨人、小笠原の引退試合であった。
この試合終始小笠原は笑顔だった。
試合後中日、巨人、両軍の選手に胴上げされる光景は見ていて嬉しくなった。
本来ならヒーローインタビューはスリーランホームランを打った巨人の片岡であるところだが、粋な計らいで小笠原がインタビュー台にあがることになった。 片岡も逆に救われた気持ちかもしれない。
最後の打席はヒット性のレフトライナーだったが、取った亀井が複雑な顔つきだった。
そんな亀井の心中を気遣ってか、ヒットだったら足がもつれてこけたかもしれないので亀にありがとうと言いたいと答えるあたり、小笠原の優しさがみて取れた。
今日のジャイアンツは、小笠原に対しては勝負は勝負として、それでいて選手小笠原に最大限のリスペクトしているところが感じ取れた。 このあたりはさすがジャイアンツである。
また、ドラゴンズファンはもちろんのこと、ジャイアンツファンからも終始惜しみない拍手と声援を受けていたのもその人柄のせいであろう。
中日に来てからの2年間、小笠原の練習態度、試合に臨む準備、打席での集中力など若手にとっては本当に生きた教科書的存在であったことと思う。
今後は指導者としての道が用意されているようだが、ぜひ小笠原のような選手を育てて欲しい。
本当にお疲れ様でした、そしてありがとう。